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カラー設定に迷わない!RGBとCMYKの違いを5分で解説

「画面(RGB)では綺麗だったのに、届いた印刷物(CMYK)が暗くてガッカリした」

「印刷で蛍光色や鮮やかな色合いを表現する方法がわからない」

こんなお悩みはありませんか?

この記事では、RGBとCMYKの基礎知識と、データ変換・入稿までの流れをわかりやすく解説します。
RGBとCMYKの違いは、デジタルとアナログの両方を扱う現代のクリエイティブにおいて、欠かせない基礎知識です。

自分の作ったデザインを、意図した通りの品質で届けることができるよう参考にしてください。

短時間で把握するポイント

  1. 「どこで見るか」で使い分ける
    • 画面上で見る:RGB(光ることで色を表現するため鮮やか)
    • インクで見る:CMYK(インクが光を反射することで色を表現するため落ち着いた色味)
  2. 色の鮮やかさの違いを理解する
    • RGBの方が表現できる色の範囲(色域)が広い
    • 鮮やかなピンクや青、緑などの色は、CMYKに変換するとくすんで見えることがある
  3. データ作成時の注意点
    • 印刷物を作成する際は、必ずCMYKでデータを作成する
    • RGBからCMYKへ変換する場合は、変換後の色味を自分で確認する

RGBとCMYKの基本 (光の三原色とインクの違い)

RGBは「光」を混ぜることで色を表現します。
CMYKは「インク(色材)」を混ぜることで色を表現します。

RGBとCMYKの最大の違いは、「色の表現方法」「用途」にあります。

この違いを理解しておけば、Webサイトのデザインと印刷物のデザインで適切なカラーモードを選択し、
思い通りの色再現が可能になります。

RGB(アール・ジー・ビー)は光の三原色

RGBとは、光の三原色である Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の頭文字をとった色の表現方法です。
スマホやPCのモニター、テレビなどの画面に使用されています。
RGBはホームページに掲載する用の画像や、ディスプレイ用のカラーモードです。
印刷データの作成では基本的に使用しません。

RGBは加法混色

RGBの3つの光を混ぜると白色になります。
色を重ねれば重ねる程白くなる(明度が増す)ため「加法混色」とも呼ばれています。

光を発して色を作るRGB(ディスプレイ向け)

  • 混色の仕組み(加法混色):混ぜるほど明るく白に近づく
                (例:スポットライトを重ねるイメージ)

CMYK(シー・エム・ワイ・ケー)は色の三原色+黒

CMYKとは、 色の三原色である Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)に Key plate(ブラック)を加えた4色の頭文字をとった色の表現方法です。
印刷では、CMYK の4版を掛け合わせて色を作っていきます。

CMYKは減法混色

CMYの3色を混ぜると、濃く暗い色(黒)に変化していきます。
色を重ねれば重ねるほど濃く暗い色(黒)へと変化していくことから「減法混色」とも呼ばれています。

印刷物は、CMYの三色のインクの組み合わせによって表現することができます。
この三色を「色の三原色」と呼びます。

ただし、CMYのインクを均等に混ぜれば黒色になる、というのは理論上の話です。
印刷では黒色をより美しく表現する目的としてCMYにK(黒色)を加えています。

インクを混ぜて色を作るCMYK(印刷物向け)

  • 色の構成: Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)
          +Key plate(ブラック)
  • 混色の仕組み(減法混色):混ぜるほど暗く黒に近づく(例:絵の具を混ぜるイメージ)
  • 特徴: RGBに比べて表現できる色の範囲が狭い
       蛍光色のような鮮やかな色は再現できない

なぜRGBとCMYKで色が変わるの?

画面で見た色(RGB)と印刷された色(CMYK)が違う原因

多くの初心者が「画面で見た色と印刷された色が違う」と悩まれます。

その原因は、RGBが表現できる鮮やかな色をCMYKでは作れないからです。

RGBデータをCMYKに変換すると、表現できない色は自動的に「CMYKで出せる近い色」に置き換えられます。
その結果、特に青や緑、鮮やかなピンクは濁った(くすんだ)印象になります。

印刷用データはCMYKで作成

印刷する際は「インク」を使うので、CMYKで色を表現することになります。
CMYKで作成することができるソフト画像を制作する際は、CMYKで作成するようにしましょう。

色域の違いが起こす実際の見え方(再現性の基本)

CMYKが再現できる色域は、RGBの再現できる色域のおよそ65%程度です。
ディスプレイで見ている発色を、全く同じように印刷で再現することはできません。

CMYKへ変換した際、色域の外側にある色は「CMYKの限界値」まで強制的に押し込まれます。
その為、RGBの画像を印刷すると、全体的に色がくすみ、鮮やかさが失われるという現象が起こります。

比較項目RGBCMYK
ガマットの広さ広い(自然界の色に近い)狭い(インクの限界)
得意な色発光する鮮やかな色、透明感重厚感のある色、しっとりした質感
不得意な色特になし(印刷で再現できない色がある)蛍光色、非常に明るい青や緑

適切なカラープロファイルで色のズレをふせぐ

「画面の色」と「印刷の色」は、物理的な発色原理が異なるため、必ずズレが生じます。
RGBやCMYKの色を正確に扱うには、適切なカラープロファイルを使用することが不可欠です。
RGBからCMYKへの変換は、カラープロファイルを使用したソフトウェアでの調整が一般的です。

よく使われる「カラープロファイル」の種類

  • sRGB:世界で一番使われている標準。インターネットやスマホの画面用。
  • Japan Color:日本の印刷機で、きれいに印刷するための「印刷専用」。

色を深掘り:CMYKで再現できない色の例とその対処

CMYK印刷(プロセスカラー)は物理的に再現できない領域が存在します。
これに対し、「特色(スポットカラー)」を用いることで、鮮やかな発色を実現できます。

CMYKで再現できない色の代表例

  • 蛍光色(ビビッドカラー): 蛍光ピンク、蛍光オレンジ、ネオンカラーなど
  • 鮮やかな青・紫: 「ウルトラマリン」や「バイオレット」のような、深く透き通った青色
  • 高彩度の緑・オレンジ:画面で見えるような彩度の高いエメラルドグリーンや明るいオレンジ
  • 金属光沢(メタリック):金、銀、銅などの輝き
  • パステルカラー: 非常に淡く、かつ濁りのないピンクやブルー

印刷物での再現性を高める方法

  • 特色(スポットカラー)の活用:
    金・銀や蛍光色などのCMYKで再現できない色は「特色」と呼ばれる専用インクを別途追加する。
  • リッチブラック:
    K100%にCMYを少量混ぜることで、より深みのある黒(リッチブラック)を表現することができる。

理解しておくべきポイント

  • 一度CMYKに変換して失われた鮮やかさは、再びRGBに戻しても元通りにはならない。
  • 高性能なプリンターでも、CMYKインクだけRGBの鮮やかさを100%再現することは不可能。

特色の活用による対処法

再現が難しい色への対処として、PANTONE (パントン)や、DIC(ディック)などの特色インクを使用します。

  • 蛍光・高彩度色の再現
    「PANTONE 800番台」などの蛍光インクを1色追加(5色印刷)する。
  • メタリックカラーの表現
    金(DIC 618など)や銀(DIC 621など)金属粉が含まれている特色インクを使用する。
  • ブランドカラーの統一
    コーポレートカラーを厳密に再現したい場合、CMYKのブレを避けるために特色を指定する。

どっちがいい?用途別の選び方(画面表示・印刷物・グッズ別の比較)

基本的には、デジタルデバイスで完結するなら「RGB」形ある物を作るなら「CMYK」を選びます。

【 画面表示(Web・SNS・動画)】

  • 選択:RGB
  • 理由:WebブラウザやアプリはRGBで色を処理します。
       CMYKで作成した画像は、色が異常に表示されたり、トラブルの原因になります。

【 印刷物(チラシ・名刺・パンフレット)】

  • 選択:CMYK
  • 理由:印刷会社に依頼する場合、ほとんどの業者が「CMYKデータ」での入稿を求めています。
       ネット印刷を利用する際は、必ずCMYKモードでデータを作成しましょう。

【 グッズ制作(アクキー・Tシャツなど)】

  • 選択:CMYK
  • 理由:物理的なインクで色をつけるためです。

【 特殊なケース:写真プリント】

  • 選択:RGB
  • 理由:家庭用プリンターやコンビニの「写真プリント」、プロ向けの銀塩プリントは、
       内部でRGBデータを処理して美しく出力するように設計されています。
用途推奨モード理由
SNS・Webサイト・動画RGB画面そのものがRGBの光で構成されているため。
チラシ・名刺・ポスターCMYK商業用印刷機のインクに合わせて作成する必要があるため。
同人誌・同人グッズCMYK印刷所に依頼する場合はCMYK入稿が一般的。
アクリルキーホルダー等CMYK透明素材への印刷もインク(CMYK)で行うため。
写真プリント(L判等)RGB一般的な写真現像機はRGBデータを読み取って印画紙に焼くため。

カラー変換の実務:RGB→CMYK

Adobe Photoshop』を使ったカラーモードの変換

  1. メニューバー「イメージ」→「複製」でバックアップを作成。
  2. メニューバー「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」を選択。
  3.  変換後に色が沈んだ場合:「色調補正」レイヤーを使って彩度やコントラストを調整する。

『Adobe Illustrator』を使ったカラーモードの変換

  1. メニューバー 「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」を選択。
  2. 配置している画像がRGBのままの場合:個別にPhotoshopで変換するか、書き出し時に一括変換する。

変換前の重要ポイント(要点)

  • RGBは光、CMYKはインクで表現するため、蛍光色や鮮やかな青・緑は変換するとくすむ。
  • 変換後は、RGBの色域には戻せないため、「変換前のRGBデータ」を別名保存しておく。
  • 印刷所によって推奨されるプロファイルが異なるため、必ず依頼先の推奨設定を確認しておく。

手軽に色味の変化を確認したい場合は、無料のCMYK変換ツールやシミュレーターを利用しましょう。
事前に「くすみの度合い」を把握しておくのが有効です。

データ作成時の重要ポイント

印刷物のデータ作成において、カラーモードの適切な管理はトラブル回避の最優先事項です。

制作開始時のモード設定

「最初からCMYK」が鉄則

印刷専用のデザインは、IllustratorやPhotoshopの設定を最初からCMYKモードにして制作を開始しましょう。
これにより、印刷できない鮮やかな色(RGB領域の色)を最初から排除できます。

配置画像のモード

配置する写真がRGBのままだと、書き出し時に予期せぬ色化けを起こすことがあります。
配置画像も事前にCMYK変換しておくのが最も安全です。

自己責任での色味確認(セルフ校正)

色の校正(Ctrl+Y / Cmd+Y)の活用

RGBで制作せざるを得ない場合は、作業中に「色の校正(Ctrl+Y / Cmd+Y)」をオンにしましょう。
CMYKでの沈み具合を確認しながら進めることができます。

変換後の再調整

RGBからCMYKへ一括変換した後は、必ず全体を見直しましょう。
くすみが激しい箇所は「トーンカーブ」等で個別に色補正を行ってください。


入稿前に自分の目でCMYK数値を確認することが、最高の品質を保つ方法です。
不安な場合は、有人サポートを行なっている印刷会社を選択しましょう。

印刷市場は安さを追求する「ネット印刷」と、品質と対話を重視する「印刷会社」の二極化が進んでいます。

思い描いた通りのデザインで印刷するには、依頼する業者選びにかかっています。
特に東京・大阪で短納期や複雑な要望に対応できる業者を見つけるためのチェックリストを紹介します。

貴社の成功に繋がるパートナー選びの秘訣です。
初めて商品を作るクライアント様にとっては、まずは少量(100個単位など)で制作したいニーズがあります。
一方で、事業が拡大した際に、そのまま大量生産へスムーズに移行できる業者を選ぶことが重要です。

東京・大阪などの都市圏でビジネスを展開する際、打ち合わせや納品の迅速さは重要です。
特に大阪を拠点としながら、東京営業所などのネットワークを持ち、全国へ安定した物流を提供できる会社に依頼すると安心です。

画面と実物の差を埋めるには、本番前に実際の紙で確認できるかが鍵です。
これらを安価なオプションとして提供している業者は、クリエイティブ案件に強いと言えます。

入稿データのミスは自己責任とされることが多いです。
複雑な仕様については電話やメールで専門スタッフが回答してくれる会社が頼りになります。

私たちは、単に印刷加工するだけでなく、お客様の悩みに寄り添い、解決に向けた提案を行う専門家です。
印刷スキルを持ったスタッフがお客様の悩みをヒアリングし、最適な解決策を提案します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 小量でテスト販売して中量〜大量生産に移行したい…
  • 東京、大阪やオンラインなど柔軟に打ち合わせしてもらいたい…
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  • 入稿データや制作について電話やメールで確認・質問したい…

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