MAGAZINE
1.212026
印刷に必要なカラープロファイルの知識

「印刷したら全然色が違う」
「友達のパソコンで見たら私のパソコンと色の感じが違う」
そんな経験はありませんか?
これは利用しているデバイスごとの性能が異なることで発生してしまう現象です。
この問題を解決するのが「カラープロファイル」です。
この記事では、カラープロファイルの基礎知識と、CMYKとRGBの色の違いなどを解説します。
データを制作する利用するときに、適切なプロファイルを選択できるよう参考にしてください。
カラープロファイルについて
「カラープロファイル」とは?

カラープロファイルは、標準的なフォーマットであるICC(International Color Consortium)プロファイルを使用することが一般的です。
1993年に設立された国際団体「ICC(国際色彩コンソーシアム)」によって策定され、現在ではISO(国際標準化機構)の国際規格にもなっています。
ICC(International Color Consortium)プロファイルとは、デバイス間(カメラ、モニター、プリンターなど)で「色」を正しく受け渡すための共通規格です。
カラープロファイルは、デバイスごとの色の「基準」や「特性」を記録したルールブックのようなものです。
異なる機器間で色が同じように見えるように調整する役割があります。
RGBからCMYKへの変換
RGBからCMYKへの変換は、単純な算術式だけで行うと、実際のインクの発色とはかけ離れてしまいます。
デジタル制作では、この差を埋めるために「カラープロファイル」を使います。
プロファイルによる差(sRGB・AdobeRGB・印刷プロファイル)
各プロファイルの主な違いは、「表現できる色の範囲(色域)」と「主な用途」にあります。
【 RGBプロファイルによる「入口」の差 】
RGBにも種類があり、変換前の「元データ」がどれかによってCMYKの結果が変わります。
sRGB(標準的な色域)
- 用途:Webや一般的なモニター用(世界基準)
- 表現範囲が狭いため、CMYKに変換した際の色の変化(くすみ)は少なめ。
- 鮮やかな緑や青は最初から欠落している。
Adobe RGB(広色域)
- 用途:写真やプロのデザイン用
- CMYK(特に緑や青)の領域を広くカバーしている。
- sRGBよりも鮮やかな印刷結果が得られやすい。
- 正しく管理しないと色が化けるリスクがある。
【 印刷プロファイルによる「出口」の差 】
どこで、何に印刷するかを指定する設定です。
Japan Color 2001 Coated(国内標準)
- 用途:日本の一般的なチラシ・パンフレット(コート紙)
- 特徴:最も普及しており、ネット印刷の多くがこの基準を採用している。
Japan Color 2001 Uncoated
- 用途:コピー用紙や上質紙など、インクを吸いやすい紙
- 特徴:インクが滲んで色が濃くなるのを防ぐため、色を薄めに変換する計算が行われる。
「Japan Color 2001 Coated」と「Japan Color 2011 Coated」
「Japan Color 2001 Coated」は、印刷で最もポピュラーなカラープロファイルです。
これは、約25年前に策定された古い基準で、当時の測定機器や印刷環境をベースにしています。
紙に含まれる「蛍光増白剤(紙を白く見せる成分)」の影響をあまり考慮していません。
ネット印刷などでは「Japan Color 2011」を指定する会社も増えています。
印刷会社によって、対応が異なるので、入稿先のテクニカルガイドを事前に確認し、指定のプロファイルを使用しましょう。
Japan Color 2011 Coated
測定器の進化に合わせ、より現代的で高精度なデータに基づいて作られました。
最新の印刷機で、より安定して「狙った色」が出せるようになっています。
色のグラデーション(濃淡)がより滑らかに再現されるよう改良されています。
特に暗い部分や中間の色の表現が得意です。
主なソフトでの設定方法
Adobe Photoshop / Illustrator
Adobeソフトでは、ソフト全体の「作業環境」としての設定と、個別の「ファイル」に対する設定の2段階があります。
なぜRGBとCMYKで色が変わるの?
画面で見た色(RGB)と印刷された色(CMYK)が違う原因

多くの初心者が「画面で見た色と印刷された色が違う」と悩まれます。
その原因は、RGBが表現できる鮮やかな色をCMYKでは作れないからです。
RGBデータをCMYKに変換すると、表現できない色は自動的に「CMYKで出せる近い色」に置き換えられます。
その結果、特に青や緑、鮮やかなピンクは濁った(くすんだ)印象になります。
色域の違いが起こす実際の見え方(再現性の基本)

CMYKが再現できる色域は、RGBの再現できる色域のおよそ65%程度です。
その為、ディスプレイで見ている発色を、全く同じように印刷で再現することはできません。
CMYKへ変換した際、色域の外側にある色は「CMYKの限界値」まで強制的に押し込まれます。
RGBの画像を印刷すると、全体的に色がくすみ、鮮やかさが失われるという現象が起こります。
| 比較項目 | RGB | CMYK |
|---|---|---|
| ガマットの広さ | 広い(自然界の色に近い) | 狭い(インクの限界) |
| 得意な色 | 発光する鮮やかな色、透明感 | 重厚感のある色、しっとりした質感 |
| 不得意な色 | 特になし(印刷で再現できない色がある) | 蛍光色、非常に明るい青や緑 |
RGBとCMYKについては他記事にて詳しく解説しております。そちらもぜひご覧ください。
>>>「カラー設定に迷わない!RGBとCMYKの違いを5分で解説」
>>>「RGB→CMYKの変換とデータの確認方法」
印刷におすすめのプロファイル設定
変換プロファイルを正しく選ぶことは、「どのインクと紙のルールで計算するか」を決める重要な工程です。
入稿先のテクニカルガイドを事前に確認し、指定のプロファイルを使用しましょう。
印刷所で指定がない場合は、「黄金の組み合わせ」を選ぶことで、大きな失敗を回避することができます。
失敗しない!専門業者(印刷会社)の選び方
印刷市場は安さを追求する「ネット印刷」と、品質と対話を重視する「印刷会社」の二極化が進んでいます。
思い描いた通りのデザインで印刷するには、依頼する業者選びにかかっています。
特に東京・大阪で短納期や複雑な要望に対応できる業者を見つけるためのチェックリストを紹介します。
業者選びで確認する項目
貴社の成功に繋がるパートナー選びの秘訣です。
初めて商品を作るクライアント様にとっては、まずは少量(100個単位など)で制作したいニーズがあります。
一方で、事業が拡大した際に、そのまま大量生産へスムーズに移行できる業者を選ぶことが重要です。
納品対応エリアと迅速なトラブル対応
東京・大阪などの都市圏でビジネスを展開する際、打ち合わせや納品の迅速さは重要です。
特に大阪を拠点としながら、東京営業所などのネットワークを持ち、全国へ安定した物流を提供できる会社に依頼すると安心です。
校正(試し刷り)の充実度で選ぶ
画面と実物の差を埋めるには、本番前に実際の紙で確認できるかが鍵です。
これらを安価なオプションとして提供している業者は、クリエイティブ案件に強いと言えます。
データの「有人サポート」
入稿データのミスは自己責任とされることが多いです。
複雑な仕様については電話やメールで専門スタッフが回答してくれる会社が頼りになります。
グラッデンボックスが大阪で選ばれる理由
私たちは、単に印刷加工するだけでなく、お客様の悩みに寄り添い、解決に向けた提案を行う専門家です。
お客様の悩みをヒアリングし、最適な解決策を提案します。
こんなお悩みはありませんか?
- 小量でテスト販売して中量〜大量生産に移行したい…
- 東京、大阪やオンラインなど柔軟に打ち合わせしてもらいたい…
- 部材に合わせて適切な印刷や校正を提案してもらいたい…
- 入稿データや制作について電話やメールで確認・質問したい…
グラッデンボックスにご相談いただくことで、印刷加工をスムーズに進めることができます。
オリジナルグッズ、ノベルティ、SPツール、ちらし、名刺 etc…を検討されている方は、ぜひご相談ください。


















